特別展示 『やなせたかし 僕と詩と絵と人生と』
初出作品めじろおし やなせたかし過去最大の回顧展
やなせたかしの素顔と作品を明かす、自筆作品300点超。
やなせたかし(1919~2013)は、現在の高知県香美市香北町で生まれました。代表作「アンパンマン」シリーズで広く世間に知られるようになったやなせですが、同作が絵本となったのはやなせが54歳、テレビアニメの放映が始まったのは69歳の時のことで、遅咲きの作家でした。
記念館のリニューアルオープンを飾る本展では、20代の頃から様々な活動を精力的におこなってきたやなせの“人生”をテーマに、自筆の“詩”や“絵”といった原画・原稿を中心に、初出展の作品も交えて300点超を展示いたします。
知られざるやなせたかしの素顔と作品、そして、やなせ夫妻をモデルとしたドラマの世界も一緒に楽しめる多角的な大規模展覧会を、やなせたかしのふるさとである記念館で是非ご鑑賞ください。
〜各会場のご紹介〜
◆第1会場/アンパンマンミュージアム
企画展 「あんぱんまん?アンパンマン?」
1969年の雑誌『PHP』への登場から、子どもたちに支持される絵本「それいけ!アンパンマン」シリーズへとやなせが媒体を変えながらも長年にわたって描き続けた「アンパンマン」というヒーロー像を作者自筆の原画原稿でご紹介するとともに、作者が一貫して伝えたかったメッセージと「アンパンマン」に託した思いをご紹介します。
▲『それいけ!アンパンマン』(フレーベル館、1975年)
◆第2会場/詩とメルヘン絵本館
企画展 「ダン爺な編集長・やなせたかし」
やなせたかしの生い立ちから新規制作の年譜で振り返りながら、やなせの晩年の作業机の再現や、オシャレにも手を抜かなかったやなせの多彩なワードローブなど、やなせ自身の人となりが垣間見えるプライベートな資料をご紹介。また、館名の由来となっている、やなせがライフワークとして30年間作り続けた雑誌『詩とメルヘン』359冊を一挙展示!やなせ編集長の仕事をうかがえる原画や資料もご覧いただけます。また、令和7年度の道徳の教科書へ掲載されているメルヘン童話「キラキラ」の原画などもご紹介します。
▲『詩とメルヘン』創刊号(サンリオ、1973年4月号)
◆第3会場/別館
企画展 「愛をうたう詩人・やなせたかし」
連続テレビ小説『あんぱん』の脚本家・中園ミホ氏が、少女時代にやなせたかしを知るきっかけとなった1966年発行の詩集『愛する歌』を中心に、「ギフトブックシリーズ」「たそがれ詩集」などのやなせが紡ぐ詩の世界を展示。同詩集から初出展となる自筆原稿を展示するほか、中園ミホ氏をはじめ、小説家・小手鞠るい氏、ノンフィクション作家・梯久美子氏が語るやなせたかしの詩の魅力をご紹介します。また、妻・暢との秘蔵写真や、二人の夫婦愛が垣間見える資料も特別展示します。
▲『愛する歌 第三集』(サンリオ、1969年)
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※入館は事前予約制です。来館前に下記URLのサイトよりご予約の上、お越しください(お電話でのご予約は承っておりません。ご了承ください。)
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[会期]2025年3月29日(土)~9月28日(日)
[時間]9:30〜17:00(最終入館16:30)
[会場]香美市立やなせたかし記念館
[入館料]一般1200円/中高生500円/小人(3歳以上)300円
[主催]公益財団法人やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団/香美市
[協力]梯久美子/小手鞠るい/中園ミホ/吉備路文学館/きもの処 公文/サッポロビール株式会社/ノート株式会社