展覧会
鈴木のりたけの“しごとば”展 進化する絵本の世界
2024.8.10

鈴木のりたけの“しごとば”展 進化する絵本の世界

©Noritake Suzuki

 「第2回やなせたかし文化賞」の受賞者で、絵本作家である鈴木のりたけさん。
 代表作である「しごとば」シリーズ(ブロンズ新社)は、「仕事の現場を絵本にする」という発想で、2009年に誕生し、2020年刊行の『やっぱり・しごとば』を含めて計6冊が刊行されました。
 「カラッとした絵で、情報をきちんと伝えたい」と作家自身が綿密な取材を重ね、それぞれの仕事の醍醐味を一枚の絵に落とし込む独自の手法は、文化賞の審査員からも高い評価を受けています。

 また、「しごとば」シリーズとならぶ近年の鈴木さんの代表作となっているのが、数々の絵本賞を受賞し、シリーズ累計160万部を超える大ヒット作の「大ピンチずかん」シリーズ(小学館)です。
 よくあるピンチ、笑っちゃうピンチ、冷や汗のでるピンチからなぜか哀愁を感じるピンチまでをユーモアたっぷりに描いた本シリーズは、鋭くもあたたかい観察眼と、思わずふき出すユーモアにあふれた作品となっています。

 本展は、第2回やなせたかし文化賞受賞者展以来、約2年ぶりとなる当館での鈴木のりたけさんの展覧会です。
 「鈴木のりたけの“しごとば”展 進化する絵本の世界」と題し、鈴木さんの描く「しごとば」シリーズや、“しごとば”の取材で得た着想から、仕事する人自身に焦点を当てた「しごとへの道」シリーズ(ブロンズ新社)の原画約100点を中心に、デビュー作『ケチャップマン』(文芸社ビジュアルアート、2008年)や話題の「大ピンチずかん」シリーズの原画など約70点を展示し、鈴木さんの絵本の世界の魅力を余すことなくご紹介します。

 常に革新的な手法で子どもたちの想像力を刺激し続ける鈴木のりたけさんの、鮮やかな色彩や、遊び心あふれる緻密な表現にどっぷりとはまって、“進化する絵本の世界”を存分にお楽しみください。

『やっぱり・しごとば』(ブロンズ新社、2020年)

『大ピンチずかん2』(小学館、2023年)

 


【会期】2024年8月10日(土)~9月23日(月・祝)

【会場】 詩とメルヘン絵本館

【開館時間】 9:30~17:00(最終入館16:30)

【休館日】 毎週火曜 ※8月13日は開館

【入館料】一般600円/中高生200円/小人100円 ※アンパンマンミュージアムとの共通券あり

【主催】公益財団法人やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団
【企画監修】武蔵野市立吉祥寺美術館(公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団)
【協力】ブロンズ新社、アリス館、KADOKAWA、小学館、PHP研究所
【後援】香美市、香美市教育委員会、朝日新聞高知総局、毎日新聞高知支局、読売新聞高知支局、高知新聞社、RKC高知放送、KSSさんさんテレビ、KUTVテレビ高知、エフエム高知

 


『ぼくのトイレ』(PHP研究所、2011年)

『たべもんどう』(ブロンズ新社、2015年)

【関連イベント】

◉鈴木のりたけのトークショー「おもしろがると 世界が ひろがる」

開催日時:2024年9月15日(日)13:30~
会場:アンパンマンミュージアム・シアター
出演:鈴木のりたけ(絵本作家)
演奏:佐々木絵理子(ヴァイオリニスト 新日本フィルハーモニー交響楽団所属)
参加費:無料(ただし、当日の詩とメルヘン絵本館入館券が必要です。)
その他:色紙を使ったワークショップを実施予定のため、のり、はさみ、筆記用具をご持参ください。

※予約方法の詳細につきましては、お知らせページをご覧ください。

『しごとへの道2』(ブロンズ新社、2023年)
ヴァイオリニスト・佐々木絵理子さんは 『しごとへの道』の オーケストラ団員のモデルです。

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