展覧会
公募作品展 第23回OURギャラリー展
2021.10.31

今年で23回目を迎えた“私たちの作品展”ことOURギャラリー展。

5・7・5調の17文字の詩とイラストをかいたはがきサイズの作品を募集したところ、今年も複数名での合作作品や学校等からの団体応募があり、老若男女問わず幅広い世代から個性溢れる作品の数々が集まりました。

今年のテーマは「」。
コロナ禍で自由な移動もままならない中、作品作りを通して思い思いの場所へ「旅」をしてほしいという思いを込めました。
応募者それぞれが思い浮かべた「旅」の作品378点を展示しています。

 

【会 場】 香美市立やなせたかし記念館・別館 入場無料

【会 期】 2021年11月13日(土) ~ 2022年1月10日(月・祝)

 

審査員総評


初めての審査で楽しくやらせていただきました。 中尾隆聖(声優)

今年もたくさんのご応募ありがとうございました。作品を拝見し、外出の難しい長い期間が「旅」という言葉のイメージをぐーんと膨らませたように感じました。仮想の旅、帰省、ほんの少しの遠回り、小さな一歩…。アイデアあふれる絵と詩が集まり楽しい審査会となりました。  雨宮尚子(イラストレーター)

温泉旅行、時間旅行、人生という旅、たんぽぽの綿毛の旅、いろんな旅を審査しながら楽しませていただきました。優れた作品ばかりで、全部に賞をあげたいくらいでした。  くさか里樹(漫画家)

皆さんの作品を見て、多様な〝旅〟があることに驚かされました。また、コロナ禍ならではの〝旅〟作品も多く見られました。そんな皆さまから寄せられた〝旅〟に驚きながら、そして楽しませていただきながら審査しました。今回も、たくさんの皆さまとつながっていることを実感した審査になりました。どうかこれからも、親しみやすい公募展として、多くの皆さまに気軽に参加いただけますよう願っております。  おかもとあつし(漫画家・紙芝居作家)

 

受賞作品・選評


大賞
 愛知県 emo さん

 選評

絵の感じがポップでかわいかったです。(中尾)

すっきりとして見やすく、色もとてもすてきです。詩やサインがデザインの一部となっていて、おしゃれな広告のような作品だと思いました。(雨宮)

きれいな配色、思い切った構図、リズムのいい文章、そのままポスターとして使われてもおかしくないと思いました。(くさか)

分かれ道の先が長く描かれていないので、「この先はどんな道なんだろう?」と、想像が膨らみます。絵・詩ともに、たいへんセンスの良い作品です。(おかもと)

 

OURギャラリー賞
 三重県 井上 実 さん

 選評

さまざまな色で表現された小さな足跡。あわない間にどんなことがあったのかな?帰省もうれしい旅ですね。(雨宮)

足跡だけで孫を迎える喜びや孫の成長の喜びを表現するなんてすごい!文字も完ぺきに絵と一体となっています。(くさか)

手すき風の紙に、たっぷりと絵具をつけた力強い〝足型〟は、みごと! 孫の成長を喜ぶような、シンプルな詩と温かい手書き文字も良いです。(おかもと)

 

 兵庫県 梶浦 政治 さん

 選評

「旅のてつだい」の一言で、綿毛をふ~っと飛ばす遊びが重要任務に!青く広い空と真っ白な綿毛のコントラスト、草原の緑がとてもきれいです。(雨宮)

まだ力も弱いお孫さんが一生懸命息を吹きかけてる様子が目に浮かんでほっこりします。大き目に書かれた綿毛と全体のバランスもすごくいい!(くさか)

紙を切って貼ったほのぼのとした絵ですが、大きく誇張された〝たんぽぽの種〟が画面を引き締めています。詩の内容や、手書き文字の使い方もうまい!(おかもと)


 兵庫県 藤本 一樹 さん

 選評

楽しい旅が終わってしまうがっかりな気持ちが、ひしひしと伝わってきます。うつむいたうなじにウサギさんの無邪気な笑顔。かわいくて思わず笑ってしまいました。(雨宮)

お引越し?大人はわずか数年でも、子供には人生のほぼ全てだから、別れ難さが胸に迫る作品です。大丈夫だよ!ガンバレ!(くさか)

背負ったリュックからのぞくウサギのぬいぐるみと服装から見ると少女のようですが、詩がやけに重い。〝思い出分の寂しさ〟を背負った謎の少女・・・、「何があったの?」気になってたまらない!(おかもと)


 東京都 新田 梨乃 さん

 選評

「歩く度」と「歩く旅」、読み方によって少し印象が変わるところがおもしろいですね。軽快な足どり、右手を上げたポーズも決まっています。(雨宮)

ただ歩くことも旅だとみれば旅になるし、わくわくはいつでも身の回りに満ちてるんだ、と気付かせてくれました。七色の文字がワクワク度を上げています。(くさか)

子どもの頃、夏休みの体験や思い出は、大切な宝石箱のようなもの。いつまでも、子どもたちが安心して、思いっきり心開くことができる環境であって欲しいものです。子どもの絵と文字を効果的に使っている作品です。(おかもと)


 愛知県 西脇 幸司 さん

 選評

真っ先に良いと感じた作品がOURギャラリー賞になってとてもうれしいです。(中尾)

時を超えて、いつでも会いたい人に会いに行ける…。そんな夢のような旅が見事に実現した一枚です。この方はお父様似でしょうか?楽しそうですね!(雨宮)

時間旅行という着眼点がすばらしい。モノクロからカラーへのグラデーションで、見事に時間旅行を可視化してくれました(くさか)

1枚のモノクロ写真を使って、〝時間旅行〟を上手に表現しています。詩も文字の入れ方も良いですね。センスを感じる作品です。(おかもと)

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