展覧会
詩とメルヘンの世界展 partⅠ
2024.6.18

窓を抜けて飛びゆく夏の物語(『詩とメルヘン』1992年7月号表紙画)

 

2024年夏のコレクション展は、やなせたかしが責任編集をつとめ、新しい抒情の世界の創作を目指した雑誌『詩とメルヘン』の世界をご紹介します。

雑誌『詩とメルヘン』は、詩とイラストを掲載する読者投稿雑誌としてサンリオ社から1973 年に創刊。30 年間にわたって刊行され、今なお多くのファンから愛されています。
本誌においてやなせは、自身を「ぼくは編集長ではない。用務員のおじさんである。」(『アンパンマンの遺書』)と自称し、投稿詩やメルヘン・イラストの選出だけにとどまらず、表紙絵、豆カット、四コマ漫画、ルポなどを手がけるなど本誌を支える幅広い仕事を行っていました。

本展では、それらの表紙絵、豆カット、気まぐれ絵日記などの作品を実際の誌面の掲載順に展示し、本誌をご存知だった方には懐かしく、また、ご存知ない方には本誌の歩みを辿るような気持ちでご覧いただければと思います。
「誰にでもわかる、面白い本でありたい」(『詩とメルヘン』1974 年5 月号編集前記より)という思いのもとつくられた、やなせたかしの作品たちをお楽しみください。

 

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表紙絵
本誌がギフトマガジンとして創刊されたことや、表紙を抒情の世界へ旅する扉に見立てていたことにちなんで【旅・届け物】がコンセプトとなっている27 点を展示します。

豆カット
やなせが「これは僕がやらなくちゃいけない仕事です」と言い、描き続けた小さなイラストは、目次をはじめ各コーナーや読者から寄せられた作品の一つ一つに添えられました。小さなカットの中に詰まったやなせのこだわりをご覧ください。

気まぐれ絵日記
1981年1月号からはじまった「気まぐれ絵日記」は、取材旅行や各地のイベントなどへ出かけた際の出来事を絵と直筆のエッセイでつづったコーナーです。毎月のことなのでネタに困るなど、やなせにとって苦労の絶えないページでした。

そのほか、「おとうとものがたり」や「星屑ひろい」の挿絵、「デュエット」のイラストなど多彩な『詩とメルヘン』作品を展示します。


【会期】 2024年 6月19日(水)~8月5日(月)

【会場】 詩とメルヘン絵本館

【開館時間】 9:30~17:00(最終入館16:30)

【休館日】 毎週火曜

【入館料】 一般450円/中高生200円/小人100円
      ※アンパンマンミュージアムとの共通券あり

【主催】公益財団法人やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団

 

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