企画展

別館などでのイベント

公募作品展 第18回OURギャラリー展 展示

2016年11月19日(土)〜2017年1月9日(月・祝)

“私たちの作品展”ことOURギャラリー展では今年も作品を募集し、
625点の作品が集まりました。

今年のテーマは「あかいろ(赤色、レッド)」。
全国の3才から89才の方まで、幅広い方々にご応募いただきました。
大賞に輝いたのは、京都府の今田佳子さんの作品。
絵と言葉のバランスが高く評価されての受賞となりました。

会場のやなせたかし記念館・別館では全応募作品を展示しています。
太陽の赤、紅葉の赤、リンゴ、トマト、赤信号に広島東洋カープなど、
様々な「赤色」の作品が大集合しています。
ぜひ会場でお楽しみください。

会 期

2016年11月19日(土)〜2017年1月9日(月・祝)
休館日:火曜日(ただし、12/24〜1/7は無休)
入場無料

第18回OURギャラリー展 受賞者一覧

大賞
 京都府   今田 佳子 さん
OURギャラリー賞
 京都府   土居 陽子 さん
 神奈川県  池野 芳子 さん
 愛媛県   菊池 かおり さん
 東京都   小山 恵子 さん
 千葉県   黒部 綾 さん
佳作
 滋賀県   嶋津 有香 さん
 東京都   松本 ちあき さん
 佐賀県   中村 稔 さん
 千葉県   蜂谷 典子 さん
 京都府   白玖 来都 さん

 

審査員のコメント 〜審査を終えて~

永田萠氏(イラストレーター・絵本作家)
今回の「赤」というテーマが応募する人たちにさまざまなインスピレーションを与えたことがよくわかり、多種多様な表現に驚かされました。「赤」を直接ふくむ言葉は類型的にもなりがちですが、「赤」の字を使わず、全体から連想させる形より、やはり訴える力が強いと感じました。
17文字は少ない文字数ですが、無駄なものを省いて心情を素直に伝えるには十分だということもよくわかり、楽しい審査でした。

おかもとあつし氏(漫画家・紙芝居作家)
今回は、国内外から応募があり、作品点数も600点を超え、良い作品が多く審査が難航しました。ただし、意外なほどテーマである「赤色」を、大胆に使った作品が少ないようにも思いました。あまり難しく考えず、感じたままをシンプルに表現することが大切だと思います。
これからも、敷居の低い公募展として、多くの皆さんにチャレンジいただけますよう、よろしくお願いいたします。

くさか里樹氏(漫画家)
テーマは「あかいろ」なのに「赤」そのものを使った作品が少なくて驚きでした!誰もがいろんな変化球を投げられる時代なんですね!

越尾正子氏(株式会社やなせスタジオ代表取締役社長)
今回のテーマは「赤」でしたが、赤色を使わず赤を表現する作品がとても多かったです。選ばれた作品は「赤」を使ったものになりましたが、どの作品をとっても「そのとおり」とか「なるほど」などと楽しむことができました。
ただ、「赤」の持つエネルギーは強いものがあると改めて実感しました。
やなせ先生は良い作品がたくさん応募されていると「選ぶのがむずかしい」と言っていましたが、今年も「選ぶのがむずかしい」とおもわずつぶやきました。

 

大賞 / 今田佳子さん(京都府)

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【選評】
絵と言葉のバランスがよく、シンプルですがメッセージが良く伝わる作品です。
今日がおだやかに過ぎたことへの感謝と、「明日もまた平和で幸せな一日でありますように」という願いが込められていると感じました。色彩も美しくレイアウトもきれいです。(永田萠)

テーマの「赤色」を象徴する“赤い太陽”が大きく描かれており、シンプルで大胆、そして潔い作品だと感じました。詩も、文字の書体や色もやさしく、絵の雰囲気にピッタリと合っています。すばらしい作品です。(おかもとあつし)

誰もが知っている赤。優しくてあたたかくて、一抹のさびしさと明日への希望、赤く染まりながら家路を急ぐ子供達を待つ家族を思い、胸がいっぱいになりました。(くさか里樹)

夕日が真っ赤で綺麗な時ほど空は色々な色が混じり合って虹色になりますね。そんな空では太陽が手を振って「またあした」といっています。
「またあした」がとてもやさしくあたたかく、平和な幸せを感じさせてくれます。(越尾正子)

OURギャラリー賞 / 土居陽子さん(京都府)

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【選評】
絵本の一ページを見るようなかわいい絵が、ほのぼのとあたたかい印象を与えます。
信号を待ちながら、「赤」は止まるのよ と女の子が教えているのが、おそろいの黄色の帽子をかぶった動物たちというのがいいですね。右はしのちっちゃなカエルさんのうち2匹がおしゃべりしているのが好きです。(永田萠)

“赤信号”を題材にされた作品は少なかったです。動物や植物に話しかける少女のやさしい気持ちがとても純粋で、今の時代だからこそ、たくさんの人々の心に届いてほしいと思った作品です。(おかもとあつし)

邪気が全く無くて、とても可愛らしい。そのまま交通標語に使えますね。うさぎのフォルムが滑らかでとてもいいですね。(くさか里樹)

小さなウサギさんや犬たちに信号が「赤色」の時は止まりましょうね、と教えている女の子の表情が真剣で、作品全体可愛らしいです。
交通安全のポスターにもなりそうですが信号の「赤」がしっかり眼の前に浮かびます。(越尾正子)

OURギャラリー賞 / 池野芳子さん(神奈川県)

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【選評】
ハガキサイズの小さな画面にびっしりと朝の町の様子が描かれている楽しい作品です。
絵には「見る」楽しさと同時に「読む」おもしろさもあります。物語を読むようにじっくりと絵を見させてもらえました「朝」の情景だということと全体を赤の線でまとめていることで、「赤」を連想させるテクニックもすごいですね。(永田萠)

朝日に赤く染まった絵の街には、明るいはつらつとした人々が暮らしています。見る人の心を、さわやかで元気にしてくれるような作品ですね。(おかもとあつし)

とにかく賑やか。描き込んでいるのに線や構図が安定しているので不思議にも見やすい。プロのイラストレーターのポスターのようです。(くさか里樹)

たまに早起きをすると日の出とともに町中が明るくなるのを感じます。
おもわず「おはよう」と言いたくなりますね。赤い線で細かくきちんと描かれた街や人物が1日の始まりのエネルギーを感じさせてくれます。(越尾正子)

OURギャラリー賞 / 菊池かおりさん(愛媛県)


【選評】
絵も言葉もとてもユニークで審査員一同の人気を集めた作品です。「このおばあさんは何歳なんだろう?」「作業着がかっこいい!」と話題が盛り上がりました。線がとてもきれいですね。特にくわえタバコの煙のラインが。(永田萠)

インパクトの強いおばあちゃんですね。作者とは良い関係なのでしょうか?地元では有名なおばあちゃんではないでしょうか?おばあちゃんの個性が光る作品です。審査をしていて、このおばあちゃんに会いに行きたくなりました。(おかもとあつし)

いるいるいる。キッチュな名物婆ちゃんっていますよね。ちょっと怖そうだけど我が道を行く姿に憧れます。イキザマが表現できていてすごい。(くさか里樹)

みかんの収穫のバイトのようですね、赤いパーカーと赤いサングラスしっかりした足元、こんな元気でかっこいいおばあさんがいたら周りのみんなも元気をもらえそうです。私は勝手に80歳代のおばあさんと思っています。(越尾正子)

OURギャラリー賞 / 小山恵子さん(東京都)


【選評】
「まっ赤な嘘」というパンチのある言葉に、お父さんの心情が表れていて、愉快な作品です。年頃のお嬢さんを持つ父親についていろいろ意見の分かれるところもありそう。
絵は淡くてもほのぼのしていていいのですが、文字はもう少し強い方がよかったのでは?(永田萠)

お父さんにそっくりな娘さんですね。きっと、お父さんは、娘さんのことを目に入れてもいたくないくらい、大事にされてこられたのでしょう。子どもは、親にとって、何ものにもかえがたい大切な存在です。(おかもとあつし)

まだあどけなさが残るお嬢さんというツボがすばらしく上手く描けています。これからどんどん綺麗になっていくだろうお嬢さんと、彼氏に嫉妬するお父さんのホームドラマが見えるようです。(くさか里樹)

いい親子ですね。ほんのり頬をあかくして「彼できた」という娘さん。
お父さんの「真っ赤な嘘」であってほしいという思い。くすぐったい幸せを感じさせてくれます。(越尾正子)

OURギャラリー賞 / 黒部綾さん(千葉県)


【選評】
「マッチ」の持つ、ノスタルジックな雰囲気と画風が良く合っていて、しみじみとあたたかい世界を作っています。マッチ棒の赤と、燃えかすの黒の対比もとても良く描けています。ただ「脆い」という語感はちょっとマッチの火に合わない気もしますが。(永田萠)

あえて炎は描かずに、燃えカスから炎を想像させるハイレベルな作品。雰囲気のある、素敵な絵ですね。(おかもとあつし)

洗練された絵とマッチというノスタルジックなアイテムが違和感なく描けていて素敵です。燃えかすなどを見ても高い画力を感じます。(くさか里樹)

全体がすっきり描かれているので、マッチの「赤」が印象的です。
マッチ箱のデザインも素敵です。マッチを擦った時の匂いやこわごわマッチを擦ったことを思い出します。(越尾正子)

佳作 / 嶋津有香さん(滋賀県)


【選評】
ピエロの「赤い鼻」がキイワードになった作品ですが、リボンや球に使った同じ赤色が、見る人の視点をちょっと浮動させてしまったのが惜しい。全体の色彩はロマンチックでとてもきれいです。(永田萠)

いろいろな色を使い、温もりのある作品になりました。せっかく“赤い鼻”を題材に選ばれたので、赤色は鼻だけに使うと、もっとインパクトのある作品になったように思います。(おかもとあつし)

多色使いの難しさにチャレンジして、バランス良く仕上げましたね。ボールなどの小道具の配置もとてもチャレンジングでおもしろいです。(くさか里樹)

ピエロの赤い蝶ネクタイと赤い鼻におもわず顔がほころびます。
ピエロの鼻がもう少し堂々としているとインパクトがあったのではないかと思いますが、明るい色の中で赤が綺麗だったのも良かったと思います。(越尾正子)

佳作 / 松本ちあきさん(東京都)


【選評】
赤いカサがうれしくて、ひらいたりとじたりしている女の子のはずむ気持ちが後姿によく出ていますね。淡い虹の色も、たんねんに描かれた花畑の色もとてもきれいです。
書体もいいし、文字の位置もとてもうまくおさまっています。ただ、主人公たちの輪かく線が濃く太いので、表現方法に少しバランスを欠いた気がして残念です。(永田萠)

たくさんの花に囲まれた雨上がりの道を、傘を開いたり閉じたりしながら歩く少女。情景を上手に表現された、美しい作品です。(おかもとあつし)

おニューの赤い傘が嬉しくてたまらない気持ちが、絵にも言葉にもすごく表れていますね。細かく描かれていて花畑がほのかにけぶって見えます。(くさか里樹)

両側のとても綺麗なお花畑の道を雨が上がったにもかかわらず赤い傘をさしたり閉じたりしながらスキップしている女の子とその空には虹。
とても懐かしい光景です。(越尾正子)

佳作 / 中村稔さん(佐賀県)


【選評】
お孫さんと過ごされた夏の日の楽しい時間が思い起こされる、ほのぼのとした良い作品です。干された長ぐつの向きや、止まったトンボの形、描写力もとても安定して、楽しんでながく絵を描いてこられた方なのだろうと想像しました。(永田萠)

朝顔の花や、とんぼの絵が、赤い長靴を引きたてて、とても印象的な作品に仕上がっています。シンプルで、とても分かりやすい作品ですね。(おかもとあつし)

黒い輪郭線が色を鮮やかに引き立てています。長靴のデッサンも見事。絵も言葉もとても達者な、安定感抜群の作品です。(くさか里樹)

お孫さんが赤い長靴をはいて大喜びで遊んだ姿が眼に浮かびます。
朝顔の支柱に干した赤い長靴を見ていると静かな日常の生活に暖かい幸せを残してくれたのだなとうれしくなります。(越尾正子)

佳作 / 蜂谷典子さん(千葉県)


【選評】
レイアウト感覚にすぐれた作品です。絵と文字の組み合わせがよく考えられていて、文字も絵の一部になっているのがステキですね。ただ、闘牛士の赤い鼻と赤いマントが近過ぎて赤の色の効果が少しそがれてしまった気がしました。(永田萠)

情熱の「赤色」!牛でなくても、心躍り、力がみなぎってきます。躍動感を上手に表現されています。色使いもいいですね。(おかもとあつし)

「情熱」だけでも十分赤いイメージなのに「限りなし」と断言する強さで、太陽みたいにあっちっちのまっかっか。絵にも迷いがなくて、とても気持ちがすっきりします。(くさか里樹)

マントの赤と黒い牛、道化の闘牛士。それぞれがくっきりと描かれているところに情熱を強く感じます。
私は道化でももっとイケメンの方がいいなと思っています。すいません。(越尾正子)

佳作 / 白玖来都さん(京都府)


【選評】
最終審査までもっとも話題を集めた作品です。「赤い糸」の古典的でロマンチックなニュアンスをみごとに打ちくだく絵がいいですね!「どれだけ長い赤い糸をたくり寄せたの?」と作者にぜひ聞いてみたい。文字は行間を詰めて、女の子との間に空間を持たせた方がより絵のパンチ力が上ったと思います。(永田萠)

ひと目見ただけで、大爆笑してしまいました。どれだけ二人の距離があったのでしょうか?男性の足元にある赤い糸の束が、すごい量ですね。ありえないけれど、糸をたぐっている情景を想像するだけで笑ってしまう作品です。(おかもとあつし)

シューーーール!ものすごく遠くからたぐり寄せたようで実は同じクラスの女子?お馴染みの「赤い糸」をこんな風に表現するとは!(くさか里樹)

男の子の足元の赤い糸の量の多さにびっくりです。
一生懸命小指に結ばれた赤い糸の相手を探したのだなと感心します。そして体を一直線にして引っ張られてきた女の子。青春映画の一コマのようです。(越尾正子)

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